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【Bプレミア10/17】群馬vsアルバルク東京を戦術分析|6勝1敗の首位攻防戦、勝敗を分ける3つのポイント

群馬クレインサンダーズのスタンリー・ジョンソン 2026-27

同じ6勝1敗でも、ここまでの勝ち方はまるで違います。

群馬クレインサンダーズは開幕7試合で平均失点68.1点。対するアルバルク東京は平均97.0得点を記録しています。10月17日(土)、東地区1位と2位がオープンハウスアリーナ太田で直接対決します。

スタンリー・ジョンソンとキヨンテ・ジョンソン。2人の得点力に目が向きがちなカードですが、個人的にはリバウンドを確保するまでの守備と、群馬が苦しい時間帯に得点を作る方法に注目しています。

この記事は10月12日終了時点のBリーグ公式データ、両クラブの発表、選手インタビューをもとにした試合前の分析です。映像の全ポゼッションを解析したものではありません。事実と戦術的な予測を分けながら、3つの注目点を紹介します。

群馬 vs アルバルク東京|10月17日の試合日程・配信

項目 内容
対戦カード 群馬クレインサンダーズ vs アルバルク東京
開催日時 2026年10月17日(土)15:05 TIP OFF
会場 オープンハウスアリーナ太田(群馬県)
10/12終了時の戦績 両チーム6勝1敗(A東京が東地区1位、群馬が2位)
配信予定 バスケットLIVE、Amazon Prime Video、DAZN、U-NEXT

最新の放送予定、出場メンバーはBリーグ公式の試合ページをご確認ください。

数字で比較すると「6勝1敗」の中身が違う

項目(1試合平均) 群馬 A東京
得点 76.0 97.0
失点 68.1 84.9
FG成功率 39.5% 47.3%
3P成功率 29.0% 33.9%
リバウンド 37.1本 45.4本
スティール 8.0本 6.6本

出典:Bリーグ公式・群馬成績、Bリーグ公式・A東京成績(2026年10月12日更新)

ここで一つ、見落としたくないことがあります。A東京の平均97.0点には、10月2日の千葉ジェッツ戦での4度の延長戦・138得点が含まれています。この試合を除いた6試合の平均得点は約90.2点。97点という数字には延長による上振れがあるわけです。

ただ、残り6試合でも平均90点超。得点力の高さが数字の錯覚だけではないことも確かです。以前書いた「千葉ジェッツ vs A東京、4度の延長戦の分析」も、現在のA東京を理解する参考になります。

得点やリバウンドは試合時間、ポゼッション数の影響を受けます。本来はペースを補正した指標でも比較したいところですが、ここでは未確認の数値を推定値として持ち込まず、公開データの範囲で考えます。

アルバルク東京の新外国籍4人|補強の狙いと群馬戦への影響

今季のA東京は、外国籍選手を大きく入れ替えました。ライアン・リッチマン新HCのもと、守備の強度を残しつつ、より速く、より多彩に攻めるチームへ。Bリーグ公式の開幕前のクラブ展望でも、指揮官は守備をチームの土台としながら攻撃力を高める方針を示しています。

この変化を理解するには、新戦力4人の役割を整理するのが近道です。

ディー・ジェイ・ホグ|207cmのシューターを放置できない

千葉ジェッツから加入した背番号1のディー・ジェイ・ホグ(D.J. Hogg)は、207cmのSF/PF。今季7試合の平均は19.3得点、4.0リバウンド、2.4アシスト。注目すべきは3ポイント成功率45.3%です(10月12日時点)。

前季の3P成功率38.7%から好調なスタートを切っています。特に今のA東京で厄介なのは、キヨンテのドライブを助けに行く守備に対して、ホグが外で待てること。群馬がペイントの守備を厚くすれば、その分だけホグにクローズアウトする距離が伸びます。

「キヨンテの突破を止める」という一見シンプルなプランが、ホグの存在によって難しくなる。ここはこの試合の大きな見どころでしょう。数字の出典はBリーグ公式・ホグの成績です。

キヨンテ・ジョンソン|ヘルプディフェンスを動かす中心選手

背番号11、193cm・104kgのキヨンテ・ジョンソン(Keyontae Johnson)は、カンザス州立大、NBAのオクラホマシティ・サンダー、Gリーグ、中国リーグを経て加入しました。開幕7試合の平均は26.4得点、2P成功率61.2%。ペイントにアドバンテージを作る彼がいるからこそ、ホグのアウトサイドが生きます。

群馬にとって厄介なのは、一人を止めるだけでは守りきれないことです。どの位置からヘルプを出し、その後に誰がホグへ寄せるのか。守備の1回目だけでなく、2回目のローテーションまで問われます。A東京公式・キヨンテの加入発表

ラクラン・オルブリッチ|本来はインサイドの新戦力、今回は欠場

背番号47のラクラン・オルブリッチ(Lachlan Olbrich)は208cm・107kgのオーストラリア出身PF/C。2025-26シーズンはシカゴ・ブルズとそのGリーグ傘下でプレーしました。Bプレミア開幕後は3試合で平均18.3得点、10.0リバウンド、4.3アシストを記録しており、攻撃のつなぎ役としても魅力のあるビッグマンです。

しかしクラブは10月5日に左膝・左下腿周辺の負傷によるインジュアリーリスト登録を発表しました。Bリーグの規定では登録から30日間は再登録できないため、10月17日の群馬戦には出場できません。

ロシターの周辺でサイズとプレーメーキングを担える選手が欠けるのは、A東京にとって明確な戦力面の制約です。一方で、負傷による穴をどのポジションで補うかにはチームの発想も表れます。クラブ公式・インジュアリーリスト登録/加入発表

デジョン・ジャロウ|10月11日に急きょ加入した新しい注目選手

そして試合直前に加わったのが、背番号77のデジョン・ジャロウ(DeJon Jarreau)です。10月11日に契約が発表された196cm・84kgのSG/SF。ヒューストン大出身で、インディアナ・ペイサーズやメンフィス・グリズリーズなどでNBA経験があります。

興味深いのは、オルブリッチが離脱したにもかかわらず、クラブがセンターではなくウイングを補強したこと。これはバスケット・カウントの記事でも取り上げられています。

ここからは戦術的な仮説です。ジャロウがローテーションに入れば、A東京はサイズのあるウイングを増やし、ディフェンスのマッチアップやボール運びの選択肢を広げられる可能性があります。群馬のプレッシャーに対して誰がボールを運び、誰を攻撃の起点にするか。ホグ、キヨンテ、ジャロウをどのように使い分けるかも興味深いところです。

ただし、10月17日に実際に出場するかどうかは未確認です。10月14日のEASL戦は大会の外国籍選手登録規定によりロスター外でした。リーグ戦への登録・当日のベンチ入り状況は試合直前に確認する必要があります。A東京公式・10月11日の契約発表/10月14日EASL戦レポート

つまり群馬にとっての課題は、キヨンテを抑えることだけではありません。 ホグの3Pへのクローズアウト、ロシターのリバウンドとパス、そしてジャロウが加わった場合のマッチアップまで、守備を組み直す必要があります。

注目ポイント① キヨンテ・ジョンソンを誰が守るのか

2026-27シーズン群馬クレインサンダーズのスタンリー・ジョンソン
群馬の攻守の中心、スタンリー・ジョンソン。2026-27シーズンの写真。

A東京のキヨンテ・ジョンソンは、ここまで平均26.4得点、2ポイント成功率61.2%。フィジカルとスピードでリングへ迫る、今季のBプレミアで最も警戒すべきスコアラーの一人です。10月14日のEASL初戦でも33得点を挙げています。

群馬にはスタンリー・ジョンソンがいます。198cm・110kgのNBA経験者で、今季は平均19.5得点、4.0アシスト。チームの得点とアシストの両方をリードしています。

2人の直接対決がどれだけ実現するかはラインナップ次第。ただ、群馬がキヨンテに対してどうヘルプを出すかは重要です。

キヨンテに1対1でアタックさせる時間が長ければ、ペイントで得点やファウルを重ねられるかもしれません。反対に、早く2人目を寄せれば、安藤周人らアウトサイドのシューターにスペースを与えます。

見るべきは「キヨンテが何点取ったか」だけではなく、「その得点を防ごうとした結果、誰にシュートを打たせたか」です。 この選択に、チームの守備方針が表れます。

注目ポイント② リバウンドの後に何が起きるか

A東京のリバウンド平均は45.4本、群馬は37.1本。ただしA東京の数字には4OT分のプレー時間が含まれます。数字だけで圧倒的な差と決めつけることはできません。それでも、A東京のビッグマンにセカンドチャンスを渡さないことは、群馬の重要な課題になります。

なかでも注目したいのが、A東京のライアン・ロシター。今季は平均11.3リバウンド、4.6アシストです。リバウンドだけの選手ではなく、ボールを保持した瞬間から次のオフェンスを組み立てられる存在です。

ロシターは開幕前後のバスケット・カウントのインタビューでも、自分の役割を得点よりも守備、リバウンド、つなぎ役に見いだしていると説明しています。こうした本人の発言を踏まえると、ロシターの「得点以外の仕事」にも注目したくなります。

対する群馬では、平均8.3リバウンドのケリー・ブラックシアー・ジュニアが軸。ビッグマンだけでなく、ウイングとガードがどれだけ相手を押さえ、ボックスアウトに参加できるかを見たいところです。

どれだけ良いディフェンスをしても、最後にリバウンドを渡せば守備の時間がもう一度始まります。とくに競った終盤では、一本のディフェンスリバウンドがシュート一本以上の価値を持つこともあります。

注目ポイント③ 群馬は外角が不調でも、得点を作れるか

群馬が6勝1敗でスタートした一方で、FG成功率39.5%、3P成功率29.0%という数字には改善の余地があります。大事なのは、シュートが入らない時間帯の次の選択です。

スタンリー・ジョンソンがドライブで守備を動かし、味方のオープンショットやファウルを引き出せるか。群馬のフリースロー成功率は79.7%です。外角が外れる夜でも、ペイントアタックとFTで得点を積み重ねる道はあります。

反対にA東京は、10月14日にEASLでサウスゴビ・ブロンコスを113-78で下しました。キヨンテは33得点、安藤は21得点。攻撃は好調ですが、国内リーグに加えて国際大会も戦うスケジュールです。

同日のA東京公式レポートによると、テーブス海と平岩玄はEASL戦を欠場しています。こちらの2人については10月17日の出場可否を確認する必要があります。一方、オルブリッチは10月5日にインジュアリーリストへ登録されており、規定により群馬戦には出場できません。同試合でジャロウがロスター外だったのはEASLの外国籍選手登録規定によるもので、Bプレミアへの出場可否とは分けて考える必要があります。

同レポートに掲載された会見では、安藤が連戦や移動の精神的な負荷にも触れています。大勝の直後だからこそ、群馬のプレッシャーに対してA東京がどれだけ判断の精度を保てるかも、観戦時の見どころでしょう。

直近3試合から読み解く、両チームの現在地

シーズン平均より、直近の試合内容に目を移してみましょう。両チームとも10月8日から12日までに3試合を戦っています。

日付 群馬 A東京
10月8日 琉球に76-65で勝利 佐賀に90-74で勝利
10月10日 長崎に59-70で敗戦 川崎に94-82で勝利
10月12日 佐賀に72-61で勝利 大阪に103-78で勝利

出典:Bリーグ公式・群馬の対戦成績/Bリーグ公式・A東京の対戦成績。

群馬はこの3試合で、相手を65点、70点、61点に抑えています。それでも長崎戦は負けました。自分たちが59点しか取れなかったからです。つまり、今の群馬については「相手を止められるか」と同じくらい「止めたあとにどう得点するか」が重要になります。

一方、A東京は3試合すべてで90点以上。千葉との4OT戦を抜きにしても、90点台、100点台の得点を重ねています。特定の一人が好調なだけなのか、それともボールムーブメントによって安定したシュートを作れているのか。この違いを、群馬の守備があぶり出す試合になりそうです。

序盤10分で確認したいこと

最初のクォーターでは、単に得点差を見るのではなく、A東京がどこからシュートを打っているかを確かめたいところです。キヨンテのリムアタックが続くのか、ロシターのパスから外角を使うのか。群馬がドライブを止めたとしても、リバウンドを確保できなければ、その守備が成功だったとは言い切れません。

勝負どころの5分で確認したいこと

終盤に接戦となった場合は、群馬が得意な守備を維持できるかに加えて、ボールを誰に託すかもポイントです。スタンリーの1対1で勝負するのか、藤井祐眞のゲームメークから別の選手のシュートを作るのか。A東京側もキヨンテの得点だけでなく、ロシターを通した判断や安藤の外角によって守備に複数の問いを突きつけられます。

これは試合の展開を予言するものではありません。むしろ、何が起きたらチームがどの選択を取るのかを観察するための視点です。結果を見たあとにこの点を振り返れば、ただの勝敗予想よりも多くのものが残ると思います。

観戦するときは、この3つをチェック

  1. キヨンテのドライブに、群馬の2人目はどこから寄るか。 その後のキックアウト先を見ます。
  2. A東京のシュートが外れたあと、群馬が1回で守備を終えられるか。 ガードとウイングのボックスアウトにも注目です。
  3. 群馬が3Pを外し続けたとき、次のオフェンスをどう修正するか。 ペイント、FT、セカンドチャンスという代替手段に目を向けたいところです。

両チームとも、開幕からまだ7試合。勝敗を断定するには十分なサンプルとは言えません。

それでも、少なくとも今週の首位攻防戦には明確な問いがあります。平均失点68.1点の群馬は、平均90点以上を積み上げるA東京からどうやってボールを取り返し、そのボールをどう得点に変えるのか。 ここに注目すれば、得点シーン以外の一つひとつのプレーが面白く見えるはずです。

リーグ全体の状況を確認したい方は、Bプレミア開幕3週の勢力図もあわせてどうぞ。

さらに深く見る:スクリーン守備の3つの選択肢

ここからは実際に採用される戦術を断定するものではなく、試合中に起こり得る攻防を整理してみます。キヨンテがボールを持ち、ビッグマンのスクリーンを使う場面を想像してください。群馬の守り方には、少なくとも次のような選択肢があります。

守り方 狙い 気をつけたいこと
スイッチ ドライブの進路を切り替え、最初のズレを消す サイズやスピードのミスマッチが生まれる
ショー/ヘッジ ボールマンを一瞬止め、攻撃開始を遅らせる スクリーナーのロールと背後のスペースが空く
ドロップ ゴール下を守り、ビッグマンの位置を崩さない ミドルレンジやプルアップの余地ができる

どれが正解かは、相手の配置と選手の組み合わせによって変わります。大事なのは最初の守備だけでなく、スクリーンの後に誰がロールマンを受け持ち、誰がコーナーを守るかという連係です。群馬が一度のヘルプで済ませられるのか、二度目、三度目のローテーションを強いられるのか。そこが得点に直結する場面になりそうです。

こうした細かい駆け引きを意識すると、キヨンテのボックススコアだけでなく、藤井祐眞や小酒部泰暉のオフボールでの仕事も見えてきます。

よくある質問(FAQ)

群馬vsアルバルク東京はいつ、どこで開催されますか?

2026年10月17日(土)15時05分から、群馬県のオープンハウスアリーナ太田で開催予定です。予定が変更される可能性もあるため、観戦前に群馬公式の試合案内をご確認ください。

テレビやインターネットで見られますか?

Bリーグ公式はバスケットLIVE、Amazon Prime Video、DAZN、U-NEXTを配信予定として案内しています。視聴プラン・配信条件は各サービスでご確認ください。

試合を見る前にチェックしておきたい選手は?

群馬ならスタンリー・ジョンソン、ケリー・ブラックシアー・ジュニア。A東京ではキヨンテ・ジョンソンのドライブと、ディー・ジェイ・ホグの3ポイントの連係に注目です。ロシターのパスとリバウンド、安藤周人のアウトサイドも重要。新加入のデジョン・ジャロウがローテーションに加わるかも確認したいところです。なお、オルブリッチはインジュアリーリスト登録中のため欠場します。

群馬の新戦力が開幕週に残したインパクトについては、過去記事「Bプレミア開幕週・活躍した3選手」も参考にしてください。

情報源

※チーム・選手の数値は2026年10月12日終了時点。戦術に関する見立ては公開データに基づく筆者の分析であり、実際のゲームプランや出場情報を断定するものではありません。