THE BASKETBALL CULTURE & ANALYSIS DESKNBA / B.LEAGUE / GEAR

【Bプレミア開幕週】群馬の劇的ブザービーター、富永41得点|今週の活躍3選手

群馬クレインサンダーズのスタンリー・ジョンソン 2026-27

B.PREMIERの最初の1週間は、思っていた以上にいろいろ起きました。

新リーグ最初の試合となったA東京と琉球の2連戦。群馬とA千葉では、スタンリー・ジョンソンが残り0秒で勝負を決めるブザービーター。北海道では富永啓生が41得点。千葉Jでは新加入のネイト・ウィリアムズが、いきなりリーグ屈指のスコアラーとして存在感を見せています。

今季からBリーグはB.PREMIER、B.ONE、B.NEXTの新しい3カテゴリーで動き始めました。B.ONEやB.NEXTにも面白いストーリーはありますが、この記事では最上位カテゴリーのB.PREMIERだけに絞ります。

まだ1週間です。ここでシーズンの答えを出す必要はありません。ただ、開幕週だからこそ見えたものは確実にありました。

B.PREMIER開幕週|まず覚えておきたい5つ

群馬:A千葉に2連勝。初戦はスタンリー・ジョンソンのブザービーター。

A東京 vs 琉球:新リーグ最初のカードは1勝1敗。

北海道:富永啓生が初戦41得点。三河とは1勝1敗。

千葉J:東京SRと1勝1敗。ネイト・ウィリアムズが2試合平均27.5得点。

島根:昨季王者の長崎に2連勝。

まずはこれです。群馬vsA千葉、最後に全部持っていったスタンリー・ジョンソン

開幕週で一番わかりやすく記憶に残ったプレーを一つ選ぶなら、9月24日の群馬クレインサンダーズ対アルティーリ千葉でしょう。

群馬は最大15点のリードを作りながら、終盤にA千葉の猛追を受けました。残り4.4秒で逆転され、74-73。普通なら、そのままA千葉が大逆転勝利を完成させてもおかしくない流れでした。

最後にボールを持ったのが、新加入のスタンリー・ジョンソンです。

狙っていた形が崩れたあと、ジョンソンが自分でボールを運び、右サイドから3ポイント。ボールがリングを通ったときには時計は0.0秒。76-74で群馬が勝ちました。

ジョンソンはこの試合で16得点、3リバウンド、3アシスト。数字だけならもっと派手な選手はいました。ただ、B.PREMIERでの群馬の最初の勝利を、あの一本で決めた意味は大きいです。

さらに2戦目では群馬が91-59でA千葉を圧倒。ジョンソンは開幕2試合を終えて平均19.0得点、3.0リバウンド、4.0アシスト、3P成功率47.1%。群馬は2連勝でスタートしました。

昨季の長崎でも実力は証明済みでしたが、群馬に入って最初の週から「勝負を決められる選手」であることを見せています。

A東京と琉球。B.PREMIER最初のカードはきれいに1勝1敗

B.PREMIERの歴史上、最初の試合は9月22日のアルバルク東京対琉球ゴールデンキングスでした。

10年前のBリーグ開幕と同じカードです。

初戦はA東京が84-73で勝利。新加入のキヨンテ・ジョンソンが29得点、D.J.ホグが23得点を挙げ、2人だけで52得点を記録しました。

ただ、翌日は琉球が85-74でしっかり取り返します。デイビッド・ヌワバが27得点14リバウンド。開幕2試合で51得点を挙げ、新しい琉球の中心になれるだけのインパクトを残しました。

開幕前から注目されていた2チームですが、どちらかが一気に抜けたというより、「両方ともかなり変わった」という印象の方が強い2試合でした。

→ A東京vs琉球の開幕戦レビューを読む

北海道vs三河。富永啓生が41得点、それでも2戦目は1点差で落としました

個人のパフォーマンスで開幕週を持っていったのは、富永啓生です。

9月26日の三河戦。28分27秒の出場で41得点、6リバウンド、4アシスト、4スティール。フィールドゴールは12/20、3ポイントは4/10でした。

41得点だけでも十分すごいのですが、内容を見るとさらに面白いです。2ポイントは8/10。つまり、この日は3ポイントだけで点を取ったわけではありません。

速攻、カット、ドライブ、フリースロー。守備では4スティール。昨季までの「富永=3ポイント」という見方だけでは足りない試合でした。

レバンガ北海道の富永啓生 2026-27
富永啓生。画像:B.LEAGUE / レバンガ北海道公式

翌27日は23得点を挙げましたが、北海道は三河に77-78で惜敗。それでも開幕2試合では平均32.0得点、5.0リバウンド、2.5アシスト、2.0スティールです。

2試合だけの数字なので、この平均がそのまま続くとは考えにくいです。ただ、昨季平均19.5得点だった日本人スコアラーが、シーズン最初からさらにギアを上げてきたのは間違いありません。

千葉Jは1勝1敗。それでもネイト・ウィリアムズはかなり気になります

千葉ジェッツは東京サンロッカーズとの2連戦を1勝1敗で終えました。

初戦は97-92で千葉J。翌日は東京SRが95-79で取り返しています。

チームとしてはまだ波がありましたが、新加入のネイト・ウィリアムズは2試合とも得点源になりました。

千葉ジェッツのネイト・ウィリアムズ 2026-27
ネイト・ウィリアムズ。画像:B.LEAGUE / 千葉ジェッツ公式

Game1は27得点、7リバウンド、5アシスト。Game2でも28得点を記録しました。

開幕2試合の平均は27.5得点、4.5リバウンド、4.0アシスト。FG成功率55.9%、2P成功率64.0%です。

個人的に気になるのは得点数以上に、フィニッシュの効率です。NBA/Gリーグ経験のある196cmのウイングが、B.PREMIERでどこまでペイントへ入っていけるのか。最初の2試合を見る限り、千葉Jにはかなり大きな武器が加わっています。

渡邊雄太、富樫勇樹、ルーク・メイもいるチームなので、ネイトだけにボールを集め続ける必要はありません。それでも27.5点を取っている。このバランスは今後かなり面白くなりそうです。

昨季王者・長崎に2連勝。島根のスタートも見逃せません

派手なハイライトでは群馬や富永が目立ちましたが、結果だけを見ると島根スサノオマジックのスタートもかなり強烈でした。

相手は昨季王者の長崎ヴェルカ。初戦を89-64、2戦目も85-78で勝利しています。

新リーグになっても「前年度の序列がそのまま続くわけではない」ということを、開幕週から見せたカードでした。

一方で長崎が弱くなったと判断するには早すぎます。まだ2試合です。むしろ、シーズン序盤だからこそ、こういう結果が今後どう変化するかを追うのが面白いと思います。

World Hoops Labが選ぶ「今週の3選手」

選手 開幕週スタッツ 一番残ったもの
富永啓生
北海道
32.0 PTS / 5.0 REB / 2.5 AST / 2.0 STL 開幕戦41得点。3Pだけではない得点力
ネイト・ウィリアムズ
千葉J
27.5 PTS / 4.5 REB / 4.0 AST / FG 55.9% 2試合連続27点以上。高効率のフィニッシュ
スタンリー・ジョンソン
群馬
19.0 PTS / 3.0 REB / 4.0 AST / 3P 47.1% A千葉戦を決めたブザービーター

「一番数字が良かった3人」という選び方ではありません。

富永は圧倒的な得点。ネイトは新加入選手としてのインパクト。スタンリーは勝敗そのものを決めた一本。それぞれ違う理由で、開幕週を象徴していた3人です。

まだ開幕週です。だからこそ、決めつけずに見たいです

B.PREMIERは始まったばかりです。

群馬が2連勝したから、このまま東を走るとは限りません。A千葉が0勝2敗だから失敗だったとも言えません。富永が平均32点を取り続ける保証もありません。

ただ、最初の週で見えた「武器」はあります。

  • 群馬:接戦を最後に決められる個の力があります。
  • 北海道:富永を中心に、速い展開から一気に点を伸ばせます。
  • 千葉J:ネイトという新しい得点源が加わりました。
  • 島根:昨季王者を相手に2試合とも勝ち切りました。
  • A東京と琉球:どちらも新しい形を作りながら、初週を1勝1敗で終えました。

このあたりが、10月に入ってどう変わるのか。

B.PREMIER初年度は、まだ始まったばかりです。

あわせて読みたい

【Bプレミア開幕戦】A東京が琉球に84-73勝利|勝敗を分けた3Q守備と新加入2人

【デイビッド・ヌワバとは?】開幕2戦51得点|NBA237試合から琉球まで

【2026-27】Bプレミア バッシュ5選|富樫勇樹・渡邊雄太らの着用モデル

参考情報

B.LEAGUE公式|日程・結果
B.LEAGUE公式|群馬vsA千葉 スタンリー・ジョンソンのブザービーター
B.LEAGUE公式|スタンリー・ジョンソン スタッツ
千葉ジェッツ公式|ネイト・ウィリアムズ スタッツ
レバンガ北海道公式|富永啓生 スタッツ

アイキャッチ画像:群馬クレインサンダーズ公式発表(PR TIMES)。選手画像:各クラブ/B.LEAGUE公式。