B.PREMIERの最初の1週間は、思っていた以上にいろいろ起きました。
新リーグ最初の試合となったA東京と琉球の2連戦。群馬とA千葉では、スタンリー・ジョンソンが残り0秒で勝負を決めるブザービーター。北海道では富永啓生が41得点。千葉Jでは新加入のネイト・ウィリアムズが、いきなりリーグ屈指のスコアラーとして存在感を見せています。
今季からBリーグはB.PREMIER、B.ONE、B.NEXTの新しい3カテゴリーで動き始めました。B.ONEやB.NEXTにも面白いストーリーはありますが、この記事では最上位カテゴリーのB.PREMIERだけに絞ります。
まだ1週間です。ここでシーズンの答えを出す必要はありません。ただ、開幕週だからこそ見えたものは確実にありました。
B.PREMIER開幕週|まず覚えておきたい5つ
群馬:A千葉に2連勝。初戦はスタンリー・ジョンソンのブザービーター。
A東京 vs 琉球:新リーグ最初のカードは1勝1敗。
北海道:富永啓生が初戦41得点。三河とは1勝1敗。
千葉J:東京SRと1勝1敗。ネイト・ウィリアムズが2試合平均27.5得点。
島根:昨季王者の長崎に2連勝。
まずはこれです。群馬vsA千葉、最後に全部持っていったスタンリー・ジョンソン
開幕週で一番わかりやすく記憶に残ったプレーを一つ選ぶなら、9月24日の群馬クレインサンダーズ対アルティーリ千葉でしょう。
群馬は最大15点のリードを作りながら、終盤にA千葉の猛追を受けました。残り4.4秒で逆転され、74-73。普通なら、そのままA千葉が大逆転勝利を完成させてもおかしくない流れでした。
最後にボールを持ったのが、新加入のスタンリー・ジョンソンです。
狙っていた形が崩れたあと、ジョンソンが自分でボールを運び、右サイドから3ポイント。ボールがリングを通ったときには時計は0.0秒。76-74で群馬が勝ちました。
ジョンソンはこの試合で16得点、3リバウンド、3アシスト。数字だけならもっと派手な選手はいました。ただ、B.PREMIERでの群馬の最初の勝利を、あの一本で決めた意味は大きいです。
さらに2戦目では群馬が91-59でA千葉を圧倒。ジョンソンは開幕2試合を終えて平均19.0得点、3.0リバウンド、4.0アシスト、3P成功率47.1%。群馬は2連勝でスタートしました。
昨季の長崎でも実力は証明済みでしたが、群馬に入って最初の週から「勝負を決められる選手」であることを見せています。
A東京と琉球。B.PREMIER最初のカードはきれいに1勝1敗
B.PREMIERの歴史上、最初の試合は9月22日のアルバルク東京対琉球ゴールデンキングスでした。
10年前のBリーグ開幕と同じカードです。
初戦はA東京が84-73で勝利。新加入のキヨンテ・ジョンソンが29得点、D.J.ホグが23得点を挙げ、2人だけで52得点を記録しました。
ただ、翌日は琉球が85-74でしっかり取り返します。デイビッド・ヌワバが27得点14リバウンド。開幕2試合で51得点を挙げ、新しい琉球の中心になれるだけのインパクトを残しました。
開幕前から注目されていた2チームですが、どちらかが一気に抜けたというより、「両方ともかなり変わった」という印象の方が強い2試合でした。
北海道vs三河。富永啓生が41得点、それでも2戦目は1点差で落としました
個人のパフォーマンスで開幕週を持っていったのは、富永啓生です。
9月26日の三河戦。28分27秒の出場で41得点、6リバウンド、4アシスト、4スティール。フィールドゴールは12/20、3ポイントは4/10でした。
41得点だけでも十分すごいのですが、内容を見るとさらに面白いです。2ポイントは8/10。つまり、この日は3ポイントだけで点を取ったわけではありません。
速攻、カット、ドライブ、フリースロー。守備では4スティール。昨季までの「富永=3ポイント」という見方だけでは足りない試合でした。

翌27日は23得点を挙げましたが、北海道は三河に77-78で惜敗。それでも開幕2試合では平均32.0得点、5.0リバウンド、2.5アシスト、2.0スティールです。
2試合だけの数字なので、この平均がそのまま続くとは考えにくいです。ただ、昨季平均19.5得点だった日本人スコアラーが、シーズン最初からさらにギアを上げてきたのは間違いありません。
千葉Jは1勝1敗。それでもネイト・ウィリアムズはかなり気になります
千葉ジェッツは東京サンロッカーズとの2連戦を1勝1敗で終えました。
初戦は97-92で千葉J。翌日は東京SRが95-79で取り返しています。
チームとしてはまだ波がありましたが、新加入のネイト・ウィリアムズは2試合とも得点源になりました。

Game1は27得点、7リバウンド、5アシスト。Game2でも28得点を記録しました。
開幕2試合の平均は27.5得点、4.5リバウンド、4.0アシスト。FG成功率55.9%、2P成功率64.0%です。
個人的に気になるのは得点数以上に、フィニッシュの効率です。NBA/Gリーグ経験のある196cmのウイングが、B.PREMIERでどこまでペイントへ入っていけるのか。最初の2試合を見る限り、千葉Jにはかなり大きな武器が加わっています。
渡邊雄太、富樫勇樹、ルーク・メイもいるチームなので、ネイトだけにボールを集め続ける必要はありません。それでも27.5点を取っている。このバランスは今後かなり面白くなりそうです。
昨季王者・長崎に2連勝。島根のスタートも見逃せません
派手なハイライトでは群馬や富永が目立ちましたが、結果だけを見ると島根スサノオマジックのスタートもかなり強烈でした。
相手は昨季王者の長崎ヴェルカ。初戦を89-64、2戦目も85-78で勝利しています。
新リーグになっても「前年度の序列がそのまま続くわけではない」ということを、開幕週から見せたカードでした。
一方で長崎が弱くなったと判断するには早すぎます。まだ2試合です。むしろ、シーズン序盤だからこそ、こういう結果が今後どう変化するかを追うのが面白いと思います。
World Hoops Labが選ぶ「今週の3選手」
| 選手 | 開幕週スタッツ | 一番残ったもの |
|---|---|---|
| 富永啓生 北海道 |
32.0 PTS / 5.0 REB / 2.5 AST / 2.0 STL | 開幕戦41得点。3Pだけではない得点力 |
| ネイト・ウィリアムズ 千葉J |
27.5 PTS / 4.5 REB / 4.0 AST / FG 55.9% | 2試合連続27点以上。高効率のフィニッシュ |
| スタンリー・ジョンソン 群馬 |
19.0 PTS / 3.0 REB / 4.0 AST / 3P 47.1% | A千葉戦を決めたブザービーター |
「一番数字が良かった3人」という選び方ではありません。
富永は圧倒的な得点。ネイトは新加入選手としてのインパクト。スタンリーは勝敗そのものを決めた一本。それぞれ違う理由で、開幕週を象徴していた3人です。
まだ開幕週です。だからこそ、決めつけずに見たいです
B.PREMIERは始まったばかりです。
群馬が2連勝したから、このまま東を走るとは限りません。A千葉が0勝2敗だから失敗だったとも言えません。富永が平均32点を取り続ける保証もありません。
ただ、最初の週で見えた「武器」はあります。
- 群馬:接戦を最後に決められる個の力があります。
- 北海道:富永を中心に、速い展開から一気に点を伸ばせます。
- 千葉J:ネイトという新しい得点源が加わりました。
- 島根:昨季王者を相手に2試合とも勝ち切りました。
- A東京と琉球:どちらも新しい形を作りながら、初週を1勝1敗で終えました。
このあたりが、10月に入ってどう変わるのか。
B.PREMIER初年度は、まだ始まったばかりです。
参考情報
B.LEAGUE公式|日程・結果
B.LEAGUE公式|群馬vsA千葉 スタンリー・ジョンソンのブザービーター
B.LEAGUE公式|スタンリー・ジョンソン スタッツ
千葉ジェッツ公式|ネイト・ウィリアムズ スタッツ
レバンガ北海道公式|富永啓生 スタッツ
アイキャッチ画像:群馬クレインサンダーズ公式発表(PR TIMES)。選手画像:各クラブ/B.LEAGUE公式。


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